学生が大企業を狙うわけ
学生の就職活動は年々苦しさを増しています。しかし、いつの時代にも共通していることとして、学生は大企業を狙うという傾向にあります。彼らが大企業を狙う理由には、単純な安定志向もありますが、実は筋の通った論理があり、それは将来転職する機会が訪れた時にも作用してくる重要な要素なのです。
例えば、大きな不祥事を起こしたり倒産しかけた大企業は過去10年の間でも記憶に新しいものがいくつかあります。しかし、その全てが公的資金の注入などによって救われているという事実に気付きましたでしょうか。
つまり、いくら傾いていても、リストラやボーナスカットを考慮しても、下手な中小企業より大企業のほうが安全であることが客観的に示されているのです。彼らが大企業を目指すわけだと思います。
また、大企業で磨いたキャリアは、転職の際に中小やベンチャー企業に行く時に「誰もが知っている所での経歴」として作用してきますので、そのような安定した道を捨てて自分のところに来るとは、というポジティブな印象を持たせることができます。
この逆を行おうとすると、並大抵の努力では転職を叶えるのは難しいので、そういう意味では、大企業にまず入ってキャリアを重ねることが重要に思えます。
学生が大企業を目指すのは、やはり中小と比較した場合にどうしてもひっくり返せない差が存在するからだと思えます。しかし、そのような論理・哲学を持つ学生は、逆に言えば大企業に必要なタイプの人材なのかも知れませんね。